16.06.2026, 8:08
ユーリ・メルニコフは、『リンボ・ゾーン』で追求したのと同じ、深く、まるで考古学的なテーマをさらに展開させている。それは、癒えることなく傷痕(きずあと)へと変わり、そこから歴史を読み解くことができる「傷としての記憶」というテーマだ。しかし、前作が罪悪感とオルタナティブ・リアリティ(もう一つの現実)を巡るダークで催眠的な寓話であったのに対し、『小さな百合』はサバイバルと愛、そして記憶の継承の物語である。ドイツの「リンボ(辺獄)」から戦後の沖縄の現実への移行は、極めて自然であり、かつ圧倒的な力強さを放っている
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